アラミドロッド挿入目地置換補強工法(B-Star工法)
補強方法の概要
既存のれんが目地を切削し、目地内にφ3mmのアラミドロッドを挿入した後、切削した部分を新しい目地材に置換します。アラミドロッドは普通鋼材に比べて5倍以上の引張強度を有しており、横目地に直線ロッド、縦目地にコの字形のロッドを挿入することで、れんが壁体の耐震性を向上させることができます。

特徴
- ・目地内での補強のため、れんが壁の意匠性に影響を与えません。
- ・アラミドロッドは軽量な補強材のため、補強後の重量増加がありません。
- ・大規模な解体工事を伴いませんので、振動等による既存躯体への影響がありません。
- ・ひび割れ発生後もアラミドロッドによりれんが壁の崩壊を防止します。
- ・地震時にれんがが先行破壊せず、且つれんが並みの透湿性を有する専用の置換モルタルを使用しています。
性能確認試験
- ・無補強のれんが造壁体は変形性能が低く、ひび割れ発生とともに脆性的に崩壊してしまいます。
- ・B-Star工法で補強することで、ひび割れ後も一定の耐力を保持することができ、変形性能を向上させることができます。
- ・置換材に高強度無収縮モルタルを使用することで、最大曲げ耐力を向上させることが可能です。
